太陽光発電で、未来を形に。
太陽光発電システムの将来性を見極めるには、複数の観点から現状を見据える意識が大切です。売電価格の変動以外にも結果を左右する要素があるので、正しい知識を蓄えながらメリットへとつなげましょう。
2030年までの10年間で太陽光発電システムの導入数が拡大することが期待されています。規制の内容の変化にも注目すると、より有益な結果に近づけるでしょう。新しく導入することを検討している方は、ぜひリベラルソリューションにご相談ください。予算や希望を考慮した上で、各家庭に最適なサポートをご提供します。
住宅用太陽光発電が拡大見込みである理由
2020年から2030年にかけて、住宅用太陽光発電システムの設置数が増えるといわれています。FIT制度が満期を迎えた「ポストFIT市場」において、これまでとは異なる太陽光エネルギーのビジネス拡大が見込まれるためです。
例えば、売電より蓄電をメインとする場合、蓄電池と組み合わせることで太陽光発電システムを維持したまま自家発電した電力を有効活用できます。蓄えた電力は夜間や停電時に使え、売電以外の要素でメリットを実感できるでしょう。
また、多種多様なスマート化商品の登場により、ユーザーの選択肢が広がります。需要の向上だけでなく技術の発展も期待できるため、2020年以降の10年間は導入数・発電量ともに増加すると考えられるでしょう。
新築住宅はゼロエネルギー・ハウスが主流に
2020年以降、「ZEH(ゼッチ)」の増加が見込まれています。ZEHとは、太陽光発電システムの導入や断熱性能の向上により、消費電力よりも自家発電するエネルギー量を増やすことを目指す住宅のことです。電気料金をはじめとする光熱費を節約できるだけでなく、国から補助金を受け取れるというメリットがあります。
2030年には新築の50%をZEHとすることを目標としていて、今後も増加するでしょう。2020年現在、10万棟に満たないとされていますが、10年後には16万棟にまで拡大する見通しです。ZEHが主流になると、太陽光発電もより一層需要が高まるでしょう。
エネルギーリフォームの加速
現在住んでいる住宅でも、太陽光発電システムや蓄電池を設置したり断熱性能を向上させて省エネを目指したりといった「エネルギーリフォーム」が可能です。また、住宅をリフォームするだけでなく、電気自動車を取り入れることも有益な取り組みのひとつといえるでしょう。
エネルギーリフォームが加速すると、太陽光発電システムの導入数増加にもつながります。長年住み続けた住宅はリフォームの必要性がある場合が多く、エネルギーリフォームによってさまざまな付加価値を実感できるでしょう。
国による法整備強化も普及を後押し
電力の自給自足や太陽光発電システムに対する法整備の強化も、導入数の増加に影響する要素といえるでしょう。目標とするZEHの新築数を明確に示したり、導入や検討を義務付けたりといった取り組みもそのひとつです。
例えば、補助金制度のような有益性が実感しやすい制度が強化されると、ZEHやエネルギーリフォームを決断する方も増えるでしょう。国による取り組みが今後の普及率を左右する重要なポイントです。
電力の自給自足を実現するには、太陽光発電に関わる機器の特性を理解することが重要です。太陽光パネルやパワコンといった複数の機器性能において最適なものを選ぶことで、大きなメリットが得られます。従来型と比較しながら、製品性能やコスパの向上について見ていきましょう。
従来型よりさらに高効率のパネル
太陽光発電システムへの注目度が高まる昨今、太陽光パネルに関して日本国内外でさまざまな研究や開発結果が報告されています。まだ実用化していないものもありますが、代表的な例は以下の通りです。
・太陽光エネルギーから電気エネルギーへの変換効率が上がる
・小さな面積でも多くの太陽光を集められる
・シリコン単体のパネルに比べて1.5倍~2倍の発電効率があるシステムの開発
住宅用として導入できるよう、コストの削減の面も研究が続いています。以前は高効率だと高額という太陽光パネルが多く見られましたが、今後は手に入れやすい発電効率の高い機器が登場するでしょう。太陽光を集めにくいエリアでも有効活用が期待できます。
小型化&高効率のパワーコンディショナ
太陽光発電システムで発電した電力を供給するには、パワコン(パワーコンディショナ)での変換が必要です。今までは大型で広いスペースが必要な機器も多く見られましたが、近年は小型化が進んでいます。
また、天気が悪くても効率的に変換できるよう、日射量の追従性を強化した機器が登場しました。潮風による劣化が懸念されるエリアでも、塩害地域対応機器なら屋外にも設置できます。太陽光発電のメリットをあまり得られなかったユーザーも、今後は幅広い選択肢の中から環境に応じたシステムを導入できるでしょう。
技術開発による新しい商品ラインアップ
さまざまなユーザーのニーズに応えられるよう、太陽光発電システムに関する技術開発が進められています。代表的な商品は以下の通りです。
・屋根材や窓と一体になったBIPV(建材一体型太陽光発電システム)
・IoT向けの環境発電
・太陽電池を搭載した電気自動車
・狭小屋根向けの高効率・小型太陽光パネル
・既存の住宅に設置できる超軽量型の太陽光発電システム
システムが導入できる対象が拡大し、太陽光発電によるメリットも十分に期待できるでしょう。